妊娠が発覚すると、やらなければならないことや準備しなければならないものが多く慌ててしまうものですよね。
慌ただしい中でも、パパやママの一番の願いはやはり「赤ちゃんが健やかに生まれてきてほしい」ということではないでしょうか。
そうした願いを込めて行われるのが「安産祈願」です。
しかし、いざ安産祈願をしたいと思っても「いつ、どこでできるの?」「どんな服装で行けばいい?」と悩んでしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、安産祈願の基本情報とぴったりな服装をご紹介していきます。
ママの服装だけでなく、ご家族の服装も含めて解説していきますので、おでかけ前に参考にしてくださいね。
そもそも「安産祈願」とは?
安産祈願とは、その名前の通り安産を願って行われる儀式のことです。
日本で古くから行われており、安産のために神社へ足を運んで、祈祷をしてもらいます。
その際には腹帯(はらおび)と呼ばれるものを神社側から受け取ったり、本人が持参したりします。
腹帯は、大きくなってきたママのお腹を支えたり、温めたりする目的があります。
安産祈願はいつ行う?
一般的に安産祈願は妊娠5ヶ月目の「戌の日」に行います。
戌の日は12日に1日の間隔でありますので、カレンダーをチェックしてみましょう。
なぜ戌の日を選ぶかと言えば、犬は多産でお産が軽く古くから安産の象徴と言われており、妊娠・出産に関しては縁起が良いとされているからです。
とは言え「絶対に戌の日に行わなければならない」というものではないので、体調や用事を考慮して決めて構いません。
安産祈願は具体的になにをする?祈祷の金額は?
安産祈願の祈祷を希望するときは、あらかじめ神社側に連絡しておきましょう。
予約制の場合もあるため、確認する意味でも問い合わせておくと安心です。
当日は時間までに神社へ足を運び、受付で初穂料を支払います。
初穂料は神社ごとに違いますが「お気持ちで」と言われる場合もあり、そのときは大体5000円くらいを目安にするとよいでしょう。
祖父、祖母を含めて家族で安産祈願に行く場合、祈祷のあとに祝い膳をいただくこともあります。
覚えておきたいママの安産祈願の服装マナー
妊婦さんは日頃から服装選びに頭を悩まされるかと思いますが、安産祈願は神社での御祈祷というフォーマルなシーンのため、さらに服装を気にかけましょう。
安産祈願におすすめの服装
安産祈願の服装は、神社に問い合わせると「平服かそれに準ずる服装で」と言われるでしょう。
しかしここで言う平服とは、普段から着ている服のことではありません。
スーツやきれいめのワンピースといった、きちんと感のあるフォーマルスタイルが適切です。
ゆったり着られるワンピースやマタニティー用のフォーマルウェアにローヒールなど、身体に負担のない服装を心がけましょう。
安産祈願で避けたほうがいい服装
安産祈願では、カジュアルすぎる服装は避けてください。
カジュアルな服装には例えばパーカーやジーンズ、スニーカー、ブーツといったアイテムが該当します。
デザインについてもあまりに派手な色や柄のものは不適切です。
カラーはブラック、ネイビー、ベージュといったシンプルなものを選びましょう。
また、露出が多い服装も不適切です。
スカートはひざ丈もしくはひざ下丈のものを選ぶようにしてください。
露出の多いアイテムはマナー違反になるだけでなく、身体を冷やすきっかけにもなってしまうので注意しましょう。
覚えておきたい家族の安産祈願の服装マナー
ここからは、ママだけでなくパパや子どもの安産祈願の服装についても解説していきましょう。
安産祈願の男性の服装
男性は、スーツが一般的です。
ただし「奥さんがきれいめのワンピースなのに、旦那さんはフォーマルな印象の強いスーツ」というようにちぐはぐなコーディネートは避けて、奥さんが比較的カジュアルなときには、ジャケットにチノパンやスラックスといった釣り合うスタイルを選びましょう。
夏場であれば半そでシャツやポロシャツでも構いません。
男性も、女性と同様にカジュアルすぎる服装はマナー違反となります。
スポーツウェアや柄物、サンダルといったカジュアルな服装は避けてください。
安産祈願の子どもの服装
子どもも一緒に安産祈願に参加するときには、ママやパパの服装にあわせてフォーマルな服装を選びましょう。
男の子ならモノトーンのシャツやパンツ、セットアップ、蝶ネクタイなどのスタイルでかわいらしさときちんと感を演出できます。
女の子なら、落ち着いた雰囲気のワンピースが最適です。
ただし、安産祈願は待ち時間も含めると長時間になる可能性があります。
身体を締め付ける服装や負担の大きい服装は、子どものストレスにつながってしまうので避けた方がよいでしょう。
ストレスを軽減するためには足元は履き慣れた靴のほうがよいのですが、ボロボロで汚れたスニーカーはなるべくきれいな状態にしておきましょう。
【季節別にも】安産祈願におすすめの服装コーディネート
「具体的にどんな服装なら安産祈願にぴったりなの?」と悩んでしまったときのため、ここからはおすすめの服装を、姉妹店「ワンピの魔法」と一緒にご紹介していきましょう。
春・夏の安産祈願におすすめの服装
春は日によって、また時間帯によっては寒さを感じやすい季節です。
そのためワンピースやスーツだけでは寒さが気になってしまうかもしれません。
妊娠中の身体を冷やさないためにも、スプリングコートをはじめとしたアウターや、体温調節のできるアイテムを持っていくようにしましょう。
カーディガンやジャケットならワンピースとも合わせやすく、アウターと違って祈祷中も着用できます。
夏場も基本的にはスーツやワンピースで、通気性のいい素材やゆったりとしたシルエットのものを選ぶよう意識するといいでしょう。
ノースリーブでも構いませんが、その場合露出が多すぎないように一枚羽織るものやストールを用意しておくのがおすすめです。
暑さ対策や脱水症状対策のためには、帽子、扇子、水分補給できるもの、塩飴といったアイテムも用意しておくことをおすすめします。
秋・冬の安産祈願におすすめの服装
秋は日中ならまだまだ暑い日も多く、寒暖差が気になる季節です。
昼間、神社を歩いているあいだはじんわりと汗をかいてしまうけれど、夕方以降には一気に冷えてくる……ということもめずらしくありません。
そのため、必ず羽織ものを用意して気温変化にも対応できるようにしましょう。
特にかっちりとしたジャケットは、フォーマルなシーンにも最適です。
ワンピースを暗めにするなら明るめのジャケットを合わせて、バランスをとりましょう。
ジャケットだけでは寒い冬場は、コートやマフラー、ストールといった防寒具も用意しましょう。
特に下半身を冷やすのは避けたいため、丈が長めのコートを選ぶのがおすすめです。
スカートやワンピースは体温が逃げやすいため、マタニティー向けのタイツやレギンスを合わせるのもよいでしょう。
ホッカイロなども用意して、身体を冷やさないよう十分気をつけてください。
つわりのつらい時期だからこそゆったりシルエット
安産祈願に行く5ヶ月目頃は、人によってはつわりで身体が思うように動かない時期かもしれません。
外に出るのが難しそうなら、無理せず体調を優先するのが一番。
「体調も比較的落ち着いてきたし安全祈願に行きたいけれど、まだ万全とは言えない」というときには、とにかく身体に負担を与えない服装を心がけてください。
妊娠中は身体を締め付ける服装が厳禁ですが、つわりが気になるときにはなおのことリラックスできるアイテムを身につけましょう。
ワンピースを選ぶときにもウエストマークのあるものよりも、すとんとしたシルエットを意識するのがおすすめです。
二人目以降の安産祈願に行くママ向け授乳口付きアイテム
初産の安産祈願ではなく第二子以降の場合には、祈祷のあいだも上の子に授乳しなければいけないこともあるでしょう。
そうしたときにおすすめなのが、あらかじめ授乳口が用意されているワンピースです。
マタニティー用ワンピースやスーツの中には、出産後も長く着用できるよう授乳口がついているアイテムが多く展開されています。
サイドにジッパーがついているデザインなど、着脱しなくともさっと授乳できる工夫がされているので子どもが泣き出したときにもすばやく対応できます。
マタニティー用に展開されているため、妊娠中でもきれいに見えるシルエットが魅力です。
【まとめ】安産祈願はママも家族も最適な服装を選ぼう
安産祈願は、健やかな赤ちゃんの誕生を願って行われる日本の伝統行事です。
「妊娠5ヶ月目の戌の日に、寺社へ足を運んでお祈りしてもらう」のが一般的とされていますが、「絶対にこの条件に当てはまっていなければならない」というわけではありません。
体調が整わず出かけるのが大変なとき、寒さ・暑さが気になるときにはほかのタイミングを選んでもよいでしょう。
安産祈願で神社に行くときには、カジュアルすぎる服装はマナー違反となります。
きれいめのワンピースやドレス、スーツのようなマタニティーフォーマルを着用するとよいでしょう。
ただし最優先はママの身体ですから、体調や季節に合わせて工夫しながら参拝にふさわしい格好を選んでくださいね。