結婚式に招待された際、ドレスや服装には十分気を使っていても、アクセサリーなどの細かい部分のマナーは意外と見落としがちなもの。
特に顔まわりを飾るピアス・イヤリングには要注意。人目を引きやすいので、マナーを守りつつ素敵なものを選びたいところです。
そこでこの記事では、結婚式ゲストのピアス・イヤリング選びに役立つ情報をまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- ピアス・イヤリングのマナー
- コーディネートのポイント
- レンタルできるおすすめイヤリング
結婚式【ピアス・イヤリング】に関するゲスト基本マナー
まずはじめに、結婚式ゲストのピアス・イヤリングに関する基本的なマナーについてご紹介していきます。
ドレスなどの服装マナーほど厳密なものではありませんが、事前に頭に入れておくと安心です。
花嫁より目立つピアス・イヤリングは避ける
結婚式の主役はあくまでも「新郎新婦」です。
アクセサリーだけだとしても、主役の花嫁より華やかなデザインのものはマナー違反です。
花嫁の特権である生花を使ったイヤリング、あまりに大ぶりなものや輝きが強いもの、個性的なデザインのピアス・イヤリングは避けましょう。
上品でありながらお祝いの席らしい華やかさを演出してくれるアクセサリーが理想です。
白いアイテムは「パール」のみが基本
結婚式において「白」は花嫁のための特別なカラーとされています。
結婚式のゲストが白いドレスを着てはいけないというのはよく知られていますが、その他のアイテムも基本的に白は避けます。
ただし、白でも上品な輝きの「パール(真珠)ジュエリー」だけは、結婚式などのフォーマルな場にふさわしいとされています。
また、比較的リーズナブルな価格で手に入る、コットンパールやプラスチックパール、イミテーションパール(模造真珠)のアクセサリーにおいても問題ありません。
本物のパールでないと失礼にあたるのでは?と心配される方もいるかも知れませんが、お祝いの席にふさわしい上品なデザインのものを選べば大丈夫です。
揺れるピアス・イヤリングはデザインを考慮して
一昔前まで、揺れるデザインのピアス・イヤリングは「家庭が安定しない」ことを連想させてしまうため、結婚式では避けるべきという風習がありました。
ただし最近では、アクセサリーの幅も広がっており、揺れるアクセサリー自体がマナー違反というわけではありません。
とは言え、やはり動きのあるデザインは派手な印象を、大ぶりなものや輝きの強いものは、花嫁用のブライダルジュエリーと被ってしまう危険性もあります。
また、写真撮影などの際に光の反射が邪魔になるようなものは避けましょう。
顔の側にくるピアスやイヤリングは、印象に残りやすいアイテムだということを頭に入れて、揺れるデザインものを選ぶ場合は、大ぶりすぎない上品なものを選びましょう。
カジュアルすぎる素材やデザインのピアス・イヤリングは避ける
フォーマルスタイルが基本の結婚式では、ピアス・イヤリングもフォーマルな場にふさわしいデザインのものを選びましょう。
カジュアル過ぎる素材やデザイン、チープな印象のアクセサリーは好ましくありません。
例えば、ウッド、布、革素材、キャラクターものなどが挙げられます。
その他、殺生をイメージさせるアニマル柄なども結婚式の場では避けるようにしましょう。
複数ピアス、鼻、口などのボディピアスはシーンに応じて
ひとつの耳に複数のピアスを身につけていたり、鼻や口などにボディピアスを身につけている方もいるかと思います。
明確な規定があるわけではありませんが、フォーマルな場では奇抜な印象を与えてしまったり、悪目立ちしかねません。
特に年配の方の中には、あまり良い印象を持たない方がいる場合もあります。
結婚式は、新郎新婦のご親族の方や目上の方も多く出席する場です。
できればピアスは左右に一つずつ、複数個やボディピアスをつける場合は、ごくシンプルな目立たないデザインを選ぶのが好ましいでしょう。
- 【参考記事】
- 結婚式お呼ばれゲストのアクセサリーのマナーは?
結婚式【ピアス・イヤリング】開催時間にまつわるゲストのマナー
結婚式はさまざまな時間帯に行われますが、開催時間によって服装のマナーも異なってきます。
例えば、昼の結婚式では肌露出を抑えた光沢の少ないドレス、夜の結婚式ではある程度の肌露出、光沢感のあるドレスが好ましいとされています。
ピアス・イヤリングなどのアクセサリー類のマナーも同様に、開催時間によってマナーが異なります。
ここでは、昼夜それぞれのピアス・イヤリングマナーについて解説していきます。
昼間の結婚式では、落ち着いたデザインのピアス・イヤリングを
昼間、明るい時間に行なわれる結婚式では、輝きの強すぎない落ち着きのあるデザインのピアス・イヤリングを選びましょう。
理由は、太陽光やフラッシュに反射したアクセサリーの輝きが、写真撮影などの際に影響してしまう可能性があるためです。
昼間の結婚式には、上品な光沢感のパールアクセサリーが最もおすすめです。
その他、ダイヤやビジューをあしらったピアス・イヤリングを選ぶ場合は、輝きを考慮して小ぶりなものや揺れ感のないものを選ぶようにしましょう。
夜の結婚式では、輝きのあるピアス・イヤリングを
夜の結婚式の場合は、昼間とは逆に輝きのある華やかなデザインのピアス・イヤリングを身に着けるのが好ましいとされています。
中でもダイヤモンドやビジューなどあしらったものやイエローゴールドなど、ラグジュアリーな雰囲気のアクセサリーがおすすめです。
夜の結婚式には、照明の下で輝くピアス・イヤリングを選んで、コーディネートに華やかさをプラスしましょう。
結婚式【ピアス・イヤリング】ゲストのコーディネートのポイント
せっかく素敵なドレスを選んでも、アクセサリー選び次第ではなんだかちぐはぐな雰囲気に。
特に顔まわりの印象を決めるピアス・イヤリング選びは重要なポイントです。
ここでは、結婚式で身に着けるピアス・イヤリングを選ぶ際の「コーディネートのポイント」をご紹介していきます。
ピアス・イヤリングの基本マナーと合わせてぜひ参考にしてみてくださいね。
ドレスとのバランスを考える
ピアス・イヤリングを選ぶ際は、まずドレスのカラーやデザインとのバランスを考えてみましょう。
シックカラーやシンプルなデザインのドレスには、華やかさがある大ぶりのピアス・イヤリングを選んでアクセントに。
鮮やかなカラーや柄物などの印象的なドレスには、華奢なピアス・イヤリングを選ぶとバランス良くまとまります。
また、ライトベージュ、ライトイエロー、シルバーなど、白に近いカラードレスを選ぶ場合は、全身が白っぽく見えてしまわないように色味の濃いアクセサリーを合わせましょう。
反対に、黒系のドレスを選ぶ場合は白パール、ダイヤ、ビジューなどでパーティーらしい華やかさをプラスしましょう。
ブラックパールなどを選んでしまうと、全身黒の喪服を連想させてしまうため注意が必要です。
また、和装で参列する場合は、顔まわりの目立つアクセサリーは付けない方が無難です。
その他、羽織やバッグなどの小物類の色とジュエリーの地金の色味を合わせるなど、全身に使う色やトーンに統一感を出すことで、洗練されたコーディネートに仕上がります。
ネックレス、ヘアアクセサリーとのバランスを考える
ピアス・イヤリングはネックレスとのバランスも重要です。
どちらとも大ぶりで派手なものだと少しうるさい印象に、反対にどちらも華奢で控えめすぎると少し寂しい印象に。
それぞれのバランスを見て選ぶようにしましょう。
また、距離の近いネックレス、ヘアアクセサリーは、デザインや素材感、モチーフなどを合わせると、より統一感が出て洗練された印象に。
少なくとも、地金の色やテイストは揃えるようにしましょう。
コーディネートに自信がない方は、セット売りになっているものを購入したり、レンタルドレスショップで一式レンタルするという方法も。
ヘアスタイル、顔型とのバランスを考える
顔周りを飾るピアス・イヤリングを選ぶ際は、ヘアスタイルや顔型との相性も考えてみましょう。
ショートヘアやすっきりとしたアップヘアには、大ぶりのものや揺れるデザイン。
巻き髪などボリュームのあるヘアスタイルには華奢な控えめデザインというように、ドレスと合わせて総合的なバランスを考慮しましょう。
その他、フェイスラインをすっきり見せたい時は、チェーンピアスなど縦のラインを強調できるデザインがおすすめ。
また、小顔効果を期待したいなら、視線を集める大ぶりピアスがおすすめです。
また、面長の方は一粒ピアスなどの小ぶりなものをつけるとバランス良くまとまります。
式場の雰囲気やゲストの顔ぶれに配慮する
ピアスやイヤリングなどのアクセサリー選びに限らず、コーディネート全般に言えることですが、式場の雰囲気やゲストの顔ぶれに配慮することも忘れてはいけません。
格式の高いホテルウェディングとカジュアルレストランで行われるパーティーでは、ドレスコードも大きく変わってきます。
コーディネートを考える際は、事前に会場の雰囲気やドレスコードを把握しておきましょう。
例えば、目上の方も多く同席するホテルウエディングでは定番のパールアクセ、親しい友人のみを招いて行われるカジュアルなパーティーでは、ファッション性の高いアクセサリーを選ぶなど、シーンに合わせたピアス・イヤリング選びが重要です。
【デザイン別】結婚式ゲストにおすすめピアス・イヤリング
ここでは、結婚式などのお祝いの場におすすめのピアス・イヤリングを、デザインごとにご紹介していきます。
それぞれの特徴やおすすめポイントと合わせて、パーティードレスとセットでレンタルも可能な人気のイヤリングもご紹介していきます。
パールのピアス・イヤリング
フォーマルシーンの定番と言えばやはり「パール」のジュエリーです。
上品な華やかさがあり、昼夜問わず合わせるコーディネートを選びません。
また、一口にパールと言っても、そのデザインはさまざま。
フォーマル感を重視したいシーンやドレス初心者さんには、真円の正統派パールジュエリーがおすすめです。
その他、形が不揃いの「バロックパール」や、綿を加工して作られた「コットンパール」はややカジュアルな雰囲気があり、こなれ感を演出できます。
ダイヤモンド、ジルコニア、ビジューのピアス・イヤリング
耳元で美しく輝くダイヤモンドの煌めきは、身に着ける人の魅力を引き立て、ワンランク上のフォーマルスタイルを演出してくれます。
「高価な宝石には中々手が出ない」という方もダイヤモンドのような輝きのキュービックジルコニア(人工ダイヤ)や、ラインストーン、ビジューなどをあしらったアクセサリーであれば、比較的安価で手に入れることができるのでおすすめです。
それでも予算が足りない!という方には、レンタルドレスショップで「アクセサリーまで一式レンタル」するという方法も。レンタルなら、ドレスに合わせたアクセサリーをその都度選べるのも嬉しいポイントです。
フラワーモチーフのピアス・イヤリング
トレンドの総レースドレスやチュールドレスとも相性抜群のフラワーモチーフ。
大ぶりのフラワーモチーフなら、身に付けるだけで一気に華やかさアップ。
小ぶりのフラワーモチーフなら繊細な雰囲気に。
ただし「生花」をあしらったアクセサリーは、花嫁と被ってしまう可能性があるため避けるようにしましょう。
ここでは、眺めているだけでも楽しい、バリエーション豊富なフラワーモチーフのイヤリングをご紹介していきます。
揺れるデザインのロングピアス・イヤリング
ショートヘアやシンプルなアップヘアには、揺れるデザインのピアス・イヤリングをポイントにしたコーディネートがおすすめです。
耳元で優しく揺れ動き、顔まわりを華やかに演出してくれます。
結婚式で揺れるデザインのピアス・イヤリングを身に付けるのは「マナー違反に当たるのでは?」と思われる方もいるかも知れませんが、前述の通り「花嫁より派手なデザインのもの」を避けて選べば問題ありません。
ここでは、上品ながらもパーティーらしい華やかさをプラスしてくれる揺れるデザインのイヤリングを集めてみました。
真珠のイヤリングの3つの注意点
パールと一口にいっても、様々な種類があります。なかには注意の必要なイヤリングもあるのでパールイヤリングのマナーを紹介しますね。
フェイクパールはOK?
最近は花嫁自身がフェイクの真珠を使う場合があります。明らかにフェイクとわかるようなチープなものでなければ、参列者が着用しても特に問題ありません。
黒真珠はOK?
上品な輝きを放つ黒真珠は、マナー上では問題ないとされています。
しかしどうしても「黒=お葬式」のイメージが定着しており、気にする方がいるのも事実。
やはり白、もしくは白に近いカラーのほうがベターです。
黒ドレス✕パールは要注意
親族として参列する場合など、フォーマルな黒のドレスを着用する機会があるかもしれません。
シンプルな黒いドレスに真珠のアクセサリーを合わせると、喪服に見えてしまうことがあります。
ドレスが黒なら小物で華やかさを添えたり、真珠以外のアクセサリーを選んだりすれば良いでしょう。
コーディネート全体のバランスで考える
ここまでイヤリングに関する話題を解説してきましたが、絶対にイヤリングを着用しなければならないというわけではありません。
ネックレス・ブレスレット・ヘアアクセサリーなどが華やかなのであれば、全体のバランスを考えて、ピアス・イヤリングがなくてもOK。
“シンプル過ぎず、華美になりすぎず”を心がけましょう。
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まとめ
結婚式ではピアス・イヤリングをはじめとするアクセサリー選びにもマナーが存在します。マナーやコーディネートのポイントをしっかり抑えつつ、自分らしいドレスアップを楽しんでくださいね!