結婚式にお呼ばれしたら、どんなドレスを着ていこうか悩む方も多いはず。
その中でも、意外と見落としがちなのが足元のおしゃれ、靴選びです。
靴はコーディネート全体の印象を左右するだけでなく、結婚式というフォーマルな場においては、マナーも重要になります。
せっかく素敵なドレスを選んでも、靴がマナー違反だと残念な印象を与えかねません。
本記事では、結婚式での靴選びの基本マナーから、NGな靴、そしてドレスに合わせた選び方のポイントまで、幅広く解説していきます。
結婚式でのお呼ばれでは靴選びが大切
結婚式は、新郎新婦にとって大切な日です。
お呼ばれしたゲストも、お祝いの気持ちを込めて結婚式にふさわしい装いを心がける必要があります。
ドレスの華やかさと着こなしはもちろん大切ですが、足元まで気を配ることで、より洗練された印象を与えることができます。
靴は、単なるファッションアイテムとしてだけでなく、立ち振る舞いや全体のバランスにも影響を与えるアクセントです。
また、ヒールの高さも重要なポイント。慣れないヒールだと姿勢や歩き方も崩れやすいので、自分に合った靴を選びましょう。
靴を選ぶ際は、デザインや色だけでなく、TPOに合った素材や機能性も考慮することで、一日中快適でおしゃれに過ごせるでしょう。
結婚式での靴選びのマナーとは?
フォーマルな場では、上品で清潔感のある足元が求められます。
特に、挙式や披露宴では格式が重んじられるため、ラフすぎる靴や派手すぎる靴はマナー違反になることも。
事前に結婚式マナーを確認し、会場の雰囲気や衣装とのバランスも考慮して、ふさわしい一足を選びましょう。
デザイン・形
結婚式にふさわしい靴のデザインは、基本的にはつま先が隠れるパンプスがベスト。
デザインは、無地だけでなくリボン付きやレース、セパレートパンプスなどシンプルながらもアクセントのあるデザインもおすすめです。
ビジューやパール系、ビーズモチーフなどのデザインも結婚式にぴったり。
また、ストラップ付きのパンプスは歩きやすく、フォーマルな場でも問題ありません。
当日着用するドレスと相性の良いデザインを合わせて選びましょう。
色・素材
結婚式の靴の色は、基本的にドレスに合わせた落ち着いた色が良いでしょう。
ブラック、ネイビー、ベージュ、シルバー、ゴールドなどが定番で、上品な印象を与えます。ドレスではNGなホワイトも靴ではOK。
また、エナメルやサテン、シルクなど、光沢のある上品な素材が結婚式のようなフォーマルな場には最適です。
特にブラックやキャメル、アイボリー系などのエナメルパンプスは、夕方から夜にかけてのパーティーにぴったりです。
全身で見たときに浮かないよう、ドレスやバッグとの相性も考慮して色や素材を選ぶと、統一感のあるおしゃれなコーディネートが完成します。
ヒールの高さ
結婚式に最適なヒールの高さは、3cm~7cm程度とされています。
適度な高さのヒールは、足をきれいに見せ、姿勢を良くする効果もあります。
低すぎるヒールやフラットシューズはカジュアルに見えることがありますが、デザインや素材によってはセミフォーマルな場でもOKです。
また、妊娠中の方や足元に不安がある方は、無理のない高さのヒールや、安定感のある太めのヒールを選ぶなど、ご自身の状況に合わせて調整することも大切です。
結婚式でNGマナーになる靴
ここでは、結婚式では避けるべきNGな靴について詳しく解説していきましょう。
事前に把握しておくことで、当日慌ててしまうこともなく、安心して準備を進められますよ。
友人や親族の結婚式はもちろん、職場関係の結婚式でもこれらのマナーは共通して適用されるため、ぜひ参考にしてくださいね。
サンダルなどラフな靴
結婚式では、サンダルやミュール、オープントゥのパンプスなど、つま先が見えるデザインの靴は避けるのがマナーです。
このような靴はカジュアルな印象を与え、フォーマルな場にはふさわしくないとされています。
また、「つま先が出る=妻が先に出る(先立つ)」と、縁起が悪いと言われることもあったようです。
夏場の暑い時期でも、必ずつま先が隠れるパンプスや靴を選びましょう。
ロングブーツやショートブーツ
サンダルと同様にブーツはカジュアルな印象が強く、特に冬場であってもフォーマルな場での着用は避けるべきとされています。
普段使いには最適ですが、フォーマル・セミフォーマルの服装とも相性はよくないのも事実です。
季節を問わず、結婚式ではパンプスを着用するのが基本マナーなので、寒さが気になる場合は、移動中にブーツを履き、会場でパンプスに履き替えるなどの工夫をしましょう。
素足
結婚式では素足ではなく、ストッキングを着用するのが基本。
きちんとパンプスを選んでも、素足はNGです。
素足はカジュアルな印象を与えるだけでなく、汗で足が蒸れたり、靴擦れの原因にも。
肌なじみの良いナチュラルな色のストッキングが一般的ですが、少しラメが入っているものなどアクセント程度なら華やかに使えます。しかし黒は喪をイメージさせるため、NGだと覚えておきましょう。
ストッキングを着用する上で気をつけるポイントは、伝線しやすいことを考慮して予備を1枚持参すると安心ですよ。
アニマル柄
ワニ柄、ヒョウ柄、ヘビ柄などのアニマル柄の靴は、結婚式では避けましょう。
アニマル柄は「殺生」を連想させるため、お祝いの席には不適切とされています。
また、派手で主張が強いため、上品さに欠ける印象になってしまいます。たとえワンポイントであっても避けるのが賢明です。
同様に、ファー素材の靴やバッグなども避けるべきとされています。
ドレスに合った靴選びのポイント
ドレスの色やデザインに合わせて靴を選ぶことで、全体のコーディネートがより引き立ち、おしゃれ度がアップします。
ここでは、さまざまなタイプのドレスに合わせた靴選びのポイントをご紹介します。
靴は、ドレスの魅力を最大限に引き出す重要なポイントになるので、全体のバランスを見ながら、最もふさわしい一足を見つけましょう。
落ち着いた色味のシックドレス
ネイビー、ブラック、グレーなどの落ち着いた色味のシックなドレスには、同系色のパンプスを選ぶと統一感が出て上品な印象になります。
たとえば、ネイビーのドレスに合わせて同色やブラックのパンプスなど全体的に落ち着いたトーンでまとめることで、大人の女性らしい洗練された装いを演出できます。
素材はエナメルやサテンなど、光沢のあるものやシルバーやゴールドのラメが入ったパンプスを合わせると、華やかさをプラスできます。
淡いパステルカラーのフェミニンドレス
ピンク、水色、ラベンダーなどの淡いパステルカラーのフェミニンなドレスには、ベージュ、オフホワイト、またはシルバーやゴールドなどの明るいカラーのパンプスがおすすめ。
ドレスの優しい雰囲気を壊さず、足元を明るく見せてくれます。
特にベージュは、脚長効果も期待でき、どんなパステルカラーのドレスにも合わせやすい万能カラーです。
サテンやレース地を選ぶと、より一層上品な印象になりますよ。
鮮やかなエレガントドレス
ロイヤルブルー、ワインレッド、エメラルドグリーンなどの鮮やかなエレガントドレスには、ドレスの色を引き立てるブラックやシャンパンカラー、グレージュ系のパンプスがおすすめです。
ドレスの色が主役なので、靴は主張しすぎない色を選ぶとバランスが良くなります。
たとえばブラックは全体を引き締め、足元をすっきりと見せてくれるため、鮮やかなドレスの魅力を最大限に引き出してくれます。
シンプルなデザインで、上品な素材のものを選ぶと良いでしょう。
ラグジュアリーなバイカラードレス
上下で色が分かれているバイカラードレスには、ドレスのどちらかの色に合わせたパンプスを選ぶとまとまりが出ます。
または、あえてドレスの色と異なるカラーのパンプスを合わせて、アクセントにするのもおすすめです。
ただ、バイカラードレスは結婚式にマナー違反とされていたこともあるので、格式の高い式や年配の方の多い式などでは避けたほうが無難です。
二次会のみ参加する場合は?
結婚式の二次会のみに参加する場合でも、基本的にはフォーマルな場であるため、マナーを守った靴選びをしましょう。
ただ披露宴に比べると、二次会の方が少しだけカジュアルダウンされる場合も多いです。
二次会の会場がレストランやカフェなどの場合だと、少しデザイン性のあるパンプスや、ヒールの低い靴やショートブーツなども許容範囲に入る場合も。
ただし、サンダルやスニーカーなどのカジュアルすぎる靴は避けましょう。
会場の雰囲気や新郎新婦との関係性、招待状に記載されたドレスコードなどを考慮して、適切な靴を選ぶと安心です。
迷ったら、披露宴と同様のフォーマルなパンプスを選んでおけば間違いありません。
男性の靴選びのマナー
女性だけでなく、男性も結婚式での靴選びにもマナーがあります。結婚式にふさわしい靴を選ぶことで、スマートで品格のある印象を与えます。スーツスタイルに最適なフォーマルシューズを選びましょう。
OK
男性の結婚式での靴は、内羽根式のストレートチップやプレーントゥで紐付きが最もフォーマルとされています。
色はブラックやチャコール系、また素材は本革で、ツヤのあるカーフスキンなどが望ましいです。
靴下は、座った時に肌が見えないように丈の長いものを選び、靴の色に合わせた黒や濃紺がおすすめ。
清潔感が大切なので、汚れのないように事前に磨いておくなどしっかり手入れをしておくのが肝心です。
NG
男性の結婚式NGの靴は、カジュアルなローファー、スニーカー、サンダル、ブーツなどです。
茶色の靴や、ウイングチップやモンクストラップのデザインは、昼間の結婚式や二次会では問題ないとされることもありますが、夜の披露宴や格式の高い式では避けた方が無難です。
フォーマルな場ではストレートチップかプレーントゥを選びましょう。
【まとめ】
結婚式での靴選びは、ドレスやスーツ選びと同じくらい大切なマナーのひとつです。
女性はつま先が隠れるパンプスを基本とし、色や素材、ヒールの高さに注意しましょう。アニマル柄やカジュアルなサンダル、ブーツはNGです。
男性はブラックの内羽根式ストレートチップが基本となり、スニーカーやローファーは避けましょう。
新郎新婦を心からお祝いし、自分自身も一日を快適に過ごすためにも、マナーを守りつつ、トータルコーディネートを意識した靴選びを心がけましょう。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ最適な一足を見つけ、素敵な結婚式をお過ごしください。