結婚式の後にはじまる披露宴では、美味しいお料理がふるまわれますよね。
フォーマルな場では、出されたものをただ食べればいいということではなく、テーブルマナーも気にかけなければいけません。
今回は以下の内容を詳しく解説します。
- 食事中やテーブルに着席、ナプキンの扱いなどの基本マナー
- 乾杯のタイミングやグラスの扱い方
- カトラリーの使い方、置き方
- 和食のテーブルマナー
- テーブルマナーに合う服装について
「結婚式で恥をかきたくない!」という方はぜひ、今回の記事に最後まで目を通してくださいね。
結婚式のテーブルマナー1:着席のマナー
披露宴会場に到着したら、まずは指定された座席に着席します。
このときにも注意しなければならないことがいくつかありますので、ひとつずつ意識してみましょう。
着席時に意識したい基本マナー
披露宴会場に足を踏み入れると、着席時にスタッフが椅子を引いてエスコートしてくれる場合があります。
このとき、エスコートを断る必要はありません。
スタッフに従って着席しましょう。
着席時には背筋をのばして座り、背もたれには寄りかからないようにしてください。
食事中も深く座らず肩の力を抜き、背筋を伸ばして食べることを意識します。
バッグは背もたれとのあいだに置く
手持ちのバッグは、背中と背もたれの間に置きます。
万が一、バッグが大きすぎて置けないようであれば、右側の足元に置くようにしましょう。
右側に限定しているのは、運ばれてくる料理が下座となる左側から提供されるからです。
提供時、邪魔になってしまわないよう置く場所に配慮してください。
ナプキンを広げるタイミングと基本の使い方
着席したあと、テーブルの上のナプキンが目に留まるでしょう。
ナプキンを広げるタイミングは、乾杯のワインが注がれるときとなります。
席についてすぐ広げないようにしてください。
食事の途中で席を立つとき、ナプキンは椅子の上もしくは椅子の背もたれにかけます。
つい、きれいに畳みたくなってしまいますが、きちんと畳んでテーブルの上に置くと「料理が美味しくなかった」という意思表示になってしまいます。
あえて、やや雑な状態で置いておきましょう。
結婚式のテーブルマナー2:乾杯のマナー
着席後、食事がはじまるきっかけとなるのが「乾杯」です。
披露宴では代表者が指揮を取り乾杯となりますが、そのときにも基本のマナーを理解しておきましょう。
乾杯の準備は司会からの案内を待つ
着席したとき、すでにテーブルにビール瓶が用意されていることもあります。
しかし、目についたからと言って勝手にお酒をグラスに注いだり、飲みはじめたりしてしまうのはマナー違反です。
乾杯のためにお酒をグラスへ注ぐタイミングは、司会者から案内があります。
「乾杯のご用意をお願いいたします」といったアナウンスがあって、はじめてお酒を注ぐようにしてください。
乾杯のお酒を断るのはアリ?
「運転しなければいけない」「体質的にお酒が飲めない」
このような理由で、お酒を断りたい人もいるでしょう。
しかし基本的に、乾杯のためのお酒を断るのは印象の悪い行為となってしまいます。
飲めない場合でも、乾杯酒はいったんグラスに注ぎましょう。
必ず飲まなければいけないものではないので、乾杯の際にはグラスに口をつけたふりだけして、そのあとはノンアルコールの飲み物をいただきましょう。
乾杯のグラスはぶつけない
乾杯というとグラスをぶつけるシーンをイメージする人も多いと思いますが、実はフォーマルな場ではマナー違反となってしまいます。
これは、グラス同士を合わせるとグラスが傷ついてしまう可能性があるため。
乾杯の合図があったら、グラスを持って胸の高さくらいまで持ち上げるだけでOKです。
同じテーブルの人と目を合わせて「乾杯」と言い、グラスに口をつけましょう。
結婚式のテーブルマナー3:カトラリーのマナー
食事のマナーで特に悩みやすいのが、フォークやナイフなどのカトラリーのマナーではないでしょうか?
フルコースであれば、着席時すでにカトラリーがセットされた状態になっているものですので、使い方をよく覚えておきましょう。
カトラリーは外側から順番に使う
カトラリーは基本的に、外側から順番に使っていきます。
前菜用、肉料理用、魚料理用と出てくる順番で用意されていますので、どれを使ってもいいということではなく必ず外側から使っていきましょう。
ただし、スプーンは一番外側に置かれている場合があります。
スープがきたら、順番に関係なくスプーンを使って構いません。
ちなみに飾り皿と呼ばれる中央の大きなお皿の上側にあるスプーンはスープ用ではありません。
また、左右に置かれているカトラリーは食事用ですが、上に置かれているカトラリーはデザート用なのでスープなどの料理では使わないようにしてください。
カトラリーの使い方を間違えてしまったときには
「外側から順番に使う」というルールを知っていても、つい間違えてしまうこともありますよね。
そのときは、正直にスタッフへ声をかけてカトラリーを取り替えてもらいましょう。
また、食事中にカトラリーを落としてしまったときにも、スタッフに声をかけて拾ってもらいましょう。
「自分で拾えばいい」と考えてしまうかもしれませんが、落ちたものを自分で拾うのはかえってマナー違反にあたるため、必ずスタッフを呼んでください。
カトラリーの置き方にも注意
食事がはじまってからは、カトラリーの置き方でスタッフとコミュニケーションをとることができます。
食事の途中で手を止めるときには、お皿の下半分に重なるように、ナイフとフォークを八の字に置きます。
これは「まだ食事中です」というサインになります。
食事が終わったら、フォークとナイフをそろえ、お皿の右下に置きます。
このときフォークは腹を上へ、ナイフは刃を手前側へ向けましょう。
結婚式のテーブルマナー4:和食のマナー
結婚式の料理はフレンチのフルコースのほか、和食の会席料理の場合もあります。
会席の場合も先付けに始まりメイン料理、ご飯もの、デザートという順番で出されていきますので、マナーを意識しながら順番にいただきましょう。
カトラリーでなく箸の場合は?
カトラリーには使用する順番がありますが、和食のように箸でいただく場合は基本的に一本の箸を使っていけば問題ありません。
使用した箸は箸置きに戻し、次の料理がきたら同じものを使っていきます。
また、お子様やご高齢の方、海外の方などは、箸を使うのが難しいこともあるでしょう。
その場合はスタッフにかけあえば、フォークやスプーンを用意してもらえますので声をかけてください。
器やお皿は持ち上げていい?
フレンチの場合にはお皿を持つことがマナー違反になりますが、和食であれば小さなお皿や器は持ち上げても構いません。
食材によっては口に運ぶまでの間にこぼれてしまう可能性もあるでしょう。
お皿や器を持ち上げていただく方がきれいに見えますので、しっかりと持っていただきます。
ただし、手のひらよりも大きなお皿であれば持つことで品が悪く見えてしまいます。
食べにくい場合は、小さなお皿に取り分けた上で小さなお皿を持ち上げていただきます。
結婚式のテーブルマナー5:食事中のマナー
ここからは、フレンチでも和食でも意識したい基本的なマナーについて解説していきます。
結婚式ではもちろん、あらゆるフォーマルなシーンで意識したいマナーですので、覚えておきましょう。
音を立てるのはマナー違反
食事中に注意したい大切なポイントとして、音を立てて食べないことが挙げられます。
噛む時に「クチャクチャ」と音をさせたり、スープなどをいただくときに「ズズズッ」とすすったりするのはマナー違反となりますので、注意してください。
さらに、ナイフやフォークを使うときにも注意が必要です。
カトラリー同士や、カトラリーとお皿をぶつけたときのカチャカチャとした音を立てないよう、スマートに扱いましょう。
カトラリーやお皿がぶつかると、食器を傷つけることにもなってしまいますので、扱い方を気にかけましょう。
スピーチや余興がはじまったら食事をやめる
披露宴がはじまると、スピーチや余興といった演出も随時行われるでしょう。
中には顔見知りでない人や、関心のない人もいるかもしれませんが、だからと言って目を向けないのはマナー違反となります。
無視して食事を続けているとなると、なおさら印象は悪くなってしまうでしょう。
スピーチや余興がはじまったらカトラリーを置き、身体を相手の方へ向けて楽しみましょう。
食事のスピードにも気を遣う
フルコースや懐石は、同じテーブルの人全員に料理が運ばれてから食べ始めることになります。
そのため食事のペースが周りよりも早すぎたり、遅すぎたりするのはよくありません。
披露宴を楽しみながらも周りのペースに目を配らせ、ペースを揃えるようにしてください。
ちなみに「スムーズに食事を進めたいから」と肉料理や魚料理を最初にすべてを切り分ける人もいますが、こちらもフォーマルな場ではマナー違反となります。
結婚式では服装のマナーにも気をつけて
結婚式ではテーブルマナーはもちろん、そのほかにもさまざまなマナーに気を配る必要があります。
周囲の人の目につきやすく、注意を払わなければいけないポイントである「服装」のマナーにも気を配りましょう。
結婚式のドレスは派手すぎず地味すぎない「上品さ」が大事
結婚式のドレスで大切なのは、パーティーシーンに最適な「上品さ」「エレガントさ」です。
例えばピンクのドレスでも、まぶしいピンクよりもややスモーキーなピンクなどくすんだカラーを選ぶことで上品な雰囲気を演出できるでしょう。
「もちろん鮮やかなカラードレスではいけない」というわけではありませんので、丈や素材にも注目し、肌の露出を抑えた高級感のあるドレスで上品さを演出しましょう。
しかし上品さを意識しすぎて、地味すぎるドレスを選んでしまうのもよくありません。
地味すぎるドレスやカジュアルすぎるドレスは、結婚式向きと言えないので、お祝いの場にぴったりな華やかさのあるドレスを選びましょう。
白一色のドレスはマナー違反になるので注意
華やかさや上品さを引き立ててくれるカラーとして「白」に注目する人もいるのではないでしょうか。
しかし結婚式において「白」は、マナー違反となるカラーです。
というのも、結婚式で「白のドレス」は花嫁さんのウエディングドレスを意味し、主役となる新婦のためのアイテム、新婦のためのカラーとされています。
ゲストが着用すると「花嫁の立場を奪う行為」という意味合いになってしまうので、白一色のドレスは避けてください。
明るい色が好みの方は、白よりも風合いを感じられるベージュ系やモカ系のドレスを選び、小物に暗めのカラーを合わせましょう。
ブラックのドレスはデザインや素材にこだわると◎
白一色のドレスと同様に注意したいのが、黒一色のドレスです。
黒一色のシンプルすぎるドレスは、弔事を思わせてしまうことから結婚式のようなおめでたいシーンではマナー違反となります。
ブラックのドレスを着用するなら、装飾があるドレスや華やかな素材感のドレスを選びましょう。
例えば華やかな総レースのブラックドレスや、光沢のある生地のブラックドレスなら弔事のような雰囲気になりません。
さらにアクセサリーを上手に使えば華やかさを演出できます。
肩や腕が出る結婚式ドレスには必ず羽織りものをプラスして
日中の結婚式では特に、露出の多いドレスはマナー違反となります。
そのため、肩や腕、背中などが露出したデザインのドレスを着用するときには、必ず羽織りものを合わせましょう。
ボレロやストール、ジャケットのようなアイテムは、パーティーならではの華やかさもあり結婚式ドレスにも馴染みます。
羽織ものとバッグや靴のカラーを統一することで、まとまりのあるコーデを実現できますよ。
マナーに配慮した結婚式ドレスが揃う「リリアージュ」
結婚式のお呼ばれドレスや羽織もの、バッグやアクセサリーなど必要なアイテムを揃えようとすると、どうしても出費が気になってしまうのではないでしょうか。
出費を抑えながらトレンドアイテムを用意しておしゃれなお呼ばれスタイルを完成させたいときには「リリアージュ」をご利用ください。
リリアージュは、一律4,980円(税込)でトレンドのお呼ばれドレスをレンタルできるサービスです。
結婚式のお呼ばれを想定したドレスばかりなので、マナー面にも配慮されています。
使用後は、クリーニング不要で返送するだけ。
クリーニング料金も無料なので、面倒なアフターメンテナンスも必要ありません。
ドレスのほか羽織ものやバッグ、アクセサリーといった小物も合わせてレンタルでき、8000円以上のご利用で送料も無料に。
とことん費用を抑えながら、魅力的なお呼ばれスタイルを実現しましょう。
【まとめ】テーブルマナーに自信がつけば結婚式がもっと楽しめる!
披露宴は美味しい食事が楽しめる楽しい場ですが、フォーマルなシーンであることからマナーにも十分気を配る必要があります。
- 着席の際、バッグは背もたれとの間に置く
- ナプキンは乾杯のタイミングで広げ、置くときにはきれいに畳まないようにする
- 乾杯はグラスをぶつけず、指示があるときまで待つ
- カトラリーは外側から使い、ハの字は食事中、右側に揃えるのは終わった合図
- 和食は小さな器なら持ち上げて食べて良い
- 食事中は音を立てないように注意し、スピーチや余興が始まったら手を止める
- テーブルマナーだけでなく、服装にまつわるマナーにも注意してドレスを選ぶ
結婚式のお呼ばれにぴったりなドレスのご相談は「リリアージュ」までお聞かせください。