子どもの健やかな成長を願う行事はさまざまありますが、そのうちのひとつであり、子どもが生まれて最初の大きなイベントとなるのが「お宮参り」です。
パパやママも「なにをすればいいの?」「どんなマナーやルールがあるの?」と頭を悩まされてしまうのではないでしょうか?
そこで今回は、お宮参りの前に知っておきたいマナーを解説していきます。
特に「お宮参りの服装」に悩んでいるときには、ご紹介するコーディネートやマナーをよく確認してくださいね。
お宮参りとは?
お宮参りとは、生まれたばかりの赤ちゃんの成長へのお祈りと、無事に生まれてきてくれたことに対する感謝を伝える行事です。
神様へのご挨拶や、大切な赤ちゃんを責任を持って育てあげることの誓いも込められています。
お宮参りの祈祷は神社で行われ、地域の神社や、少し離れた土地でも有名な神社、両親が祈祷をしてもらった神社などに出向きます。
「ここでなければならない」というルールはありませんので、馴染みのある神社を選びましょう。
地域の方や先輩夫婦のお話を聞かせてもらうのもいいかもしれませんね。
お宮参りですることは?
お宮参りでは、赤ちゃんも家族も正装し神社へ向かい、お宮参りのご祈祷を受けます。
このとき、事前予約が必要となる場合も多いため、あらかじめ連絡しておくことを忘れないようにしてください。
参拝のあとには、写真館での記念撮影や食事会を行うケースも少なくありません。
「必ずこのようにしなければならない」というルールはないので、赤ちゃんやママの体調、気候、用事などを踏まえて柔軟に対応するとよいでしょう。
いつ行う?
お宮参りを行うタイミングは、正式には男女で異なります。
男の子の場合は31日目、女の子の場合32日目が正式なタイミングとされていますが、必ずしもこの日に行う必要はありません。
おおむね誕生日から1ヶ月程度を目安にするとよいでしょう。
赤ちゃんや出産直後のママの体調を意識して決めてください。
お宮参りで赤ちゃんを抱く人は?
古くからお宮参りでは、「父方の祖母が赤ちゃんを抱く」とされていました。
しかし、必ずこの限りでなければならないというわけではなく、ママが赤ちゃんを抱くこともあります。
家族間で話し合って決定するとよいでしょう。
お宮参りに最適な服装の選び方
お宮参りに行くとき、どんな格好をすればいいのか悩んでしまいますよね。
ここでは、赤ちゃんやパパママの服装の基本を解説していきます。
基本は和装でも洋装でもよい
お宮参りでの服装は、着物などの和装、ドレスなどの洋装どちらでも構いません。
これは、赤ちゃんも家族も共通のルールです。
詳しいコーディネート例はのちほど解説していきますので、参考にしてくださいね。
赤ちゃんは主役らしい服装で!
お宮参りの主役は、なんと言っても赤ちゃんです。
そこで、主役ならではの華やかな服装を選ぶとよいでしょう。
お宮参り用の着物やベビードレスも多数展開されていますので、しっかり着せて当日を迎えましょう。
パパママの服装は赤ちゃんと同格か格を下げる
お宮参りの主役は、やはり赤ちゃんです。
だからこそ主役の座を奪わないよう、両親や祖父母は服装の「格」に十分注意しなければいけません。
両親や祖父母の服装は、必ず赤ちゃんよりも下か、同格にしましょう。
くれぐれも「赤ちゃんよりも自分たちのほうが格上」という状態にならないよう注意してください。
赤ちゃんの服装が引き立つカラーやデザインを意識するとよいでしょう。
パパママは格に差がないようにする
赤ちゃんとパパママは格に差をつけてもよいのですが、パパママのあいだでは格に差がないよう、どちらかだけが格上とならないよう、注意しましょう。
また、祖父母も参加するのであればこちらも同様の注意が必要です。
明るい色味を選んでも◎
お宮参りは正式な儀式ではありますが、おめでたい場なので明るい色味の服装を選んでも構いません。
むしろ、顔映りの明るくなる色味は写真を撮影するときにも好印象ですので、積極的に選んでよいでしょう。
- 【参考記事】
- お宮参りでのママの服装は?
【パターン別】お宮参りの服装例
ここからは、赤ちゃんの服装別にパパママの服装を解説していきましょう。
パパママの服装を決めるには、まず赤ちゃんが和装か洋装かを選び、そして赤ちゃんと格を合わせるか、格下にするかというように考えていくと、スムーズに服装を決められますよ。
赤ちゃんが和装の場合
赤ちゃんが白羽二重や祝い着といった和装の場合には、パパママも和装を着用できます。
ママは訪問着や色留袖を選びましょう。
もしくはスーツやワンピースでも構いません。
赤ちゃんが洋装の場合
赤ちゃんがセレモニードレスなどの洋装であれば、パパママだけ和装というわけにはいきません。
パパママもスーツやワンピースを選びましょう。
お宮参りにおけるママの服装の選び方
お宮参りにおいて、産後間もないママはマナーを意識するのはもちろん負担のない服装を選ぶことも大事です。
次のようなポイントも意識しながら、無理のない服装を選びましょう。
授乳口のついている服装を選ぶ
お宮参りの頃の赤ちゃんは、まだまだ授乳回数も少なくありません。
移動中や神社に着いてからも授乳をすることになるはずですから、授乳口のついている服装を意識的に選びましょう。
スーツやワンピースを選ぶときにも、授乳口つきのデザインを選んでください。
体型カバーできる服装を選ぶ
お宮参りはママにとって産後まもないタイミングの行事ですから、体型カバーできる服装を意識するのも大切です。
お宮参りでは記念写真撮影も行われるため体形の変化がわかりやすく残ってしまいます。
ジャケットのように、二の腕や腹回りをカバーできるアイテムをうまく活用しましょう。
足元は歩きやすさを重視して選ぶ
神社やその周辺は、階段、砂利道など歩きにくい場合が多く、また赤ちゃんを抱っこして歩く時間もあるでしょう。
スーツやフォーマルスタイルと言うとヒールを合わせるイメージがあるかもしれませんが、歩きにくさを考えるのであれば、必ずしもヒールである必要はありません。
ママの身体、赤ちゃんの安全のためにも高いヒールや厚底の靴は避けて、ヒールが低く歩きやすい靴を選びましょう。
また、ヒールの低い靴が許されるといってもブーツやスニーカーのようにカジュアルすぎる靴は履かないようにしてください。
また、素足もマナー違反となります。
ワンピースやスカートのスーツには、必ずストッキングをあわせましょう。
タイツのように厚みのあるアイテムや、色の暗いストッキングはカジュアルなイメージになるため、お肌の色に近いストッキングを選んでください。
季節に合わせたカラーや素材を選ぶ
春のお宮参りには、上品で淡いベージュやアイボリー、ピンクや水色などのパステルカラーのワンピースを選ぶと、春らしく明るい雰囲気になります。
夏にお宮参りをする場合は、涼し気な素材を選ぶと良いでしょう。風通しの良いフレアスカートのセットアップやワンピースがおすすめです。
ただ、暑さが厳しい場合は産後のママにも赤ちゃんにも負担なので、少し時期をずらしても問題ありません。
過ごしやすい秋のお宮参りには、スーツなどのジャケットスタイルが映えますね。春のお宮参りよりも、濃紺やダークグリーンなど落ち着いた色味を意識してみましょう。
冬は防寒も兼ねたパンツスタイルが◎。中に厚手のタイツを履くこともできますよ。スカートの場合は、黒のタイツは弔事を連想させるため避けたほうが無難です。肌色で厚手のストッキングを選びましょう。カラーも全身黒にならないよう、靴などの小物で調節すると良いですね。
羽織物を忘れずに持っていく
冬場はもちろんのこと、春や秋でも日によっては寒さが気になるものです。
特にお宮参りは移動の時間や外にいる時間も長くなりやすいので、忘れずに防寒アイテムを持っていきましょう。
ジャケットなら、寒さ対策ができるだけでなくフォーマルな場ならではの「きちんと感」も演出できます。
普段着のワンピースにあわせてもフォーマルな雰囲気になるため、賢く利用しましょう。
露出の多い服装は避ける
夏場のように暑い季節であれば、防寒具が不要どころか「できるだけ涼しい格好をしていきたい」と思いますよね。
しかし夏場であっても、フォーマルな服装に身を包むべきであるお宮参りでは露出の多い服装はマナー違反となります。
夏場でもストールを用意するなど、肩や胸元、背中などの露出が目立たないように注意しましょう。
スカートであればミニスカートを避けて、ひざ丈、もしくは長めを意識してください。
目立ちすぎる服装は避ける
フォーマルな場では、派手で目立ちすぎる服装は不適切です。
お宮参りは、神様へのご挨拶の場であることからスーツの人なども多くおりフォーマルなスタイルが一般的です。
柄物のようにカラーやデザインの派手すぎる服装は悪目立ちしてしまう可能性もありますので、なるべくシンプルなスタイルを心がけましょう。
また、赤ちゃんはもちろんパパやママもラフすぎないように注意し、ジャージやパーカー、ジーンズ、スニーカーといった極端にカジュアルな服装は避けてください。
アクセサリー類は最低限にする
写真撮影も行われるお宮参りでは、せっかくならママもおしゃれをしたいと思うかもしれません。
しかし、派手な服装が不適切であるのと同様に、あまりにもごちゃごちゃと派手なアクセサリーをつけて着飾るのはマナー違反となります。
もちろん多少のアクセサリー程度ならば問題ありませんが、数やデザイン、サイズを見ながら派手になりすぎていないか判断しましょう。
必要があれば、ブローチやコサージュのようなアクセサリーは外しておくと無難です。
赤ちゃんを抱っこしたときに目に入ってしまう可能性があるほか、針が外れてしまうと危険です。
写真撮影のときだけ付けるなど、工夫しながら身につけるとよいでしょう。
身体に負担のかかる服装は避ける
こちらは「マナー違反」というわけではありませんが、お宮参りの服装を考えるにあたって意識したいポイントです。
お宮参りの時期はママにとって産後まもなくの、まだまだつらい時期です。
赤ちゃんの授乳頻度も高く、睡眠不足や栄養失調の傾向がある人も少なくないでしょう。
そうしたママにとって、身体をしめつける服装や身体を冷やす服装はできる限り避けたいもの。
マナーも大事ではありますが、服装選びでは「楽さ」「動きやすさ」など負担をかけないための気配りも必要になります。
おしゃれなママに!お宮参りの服装コーディネート集
ここからは、実際にお宮参りにぴったりなママ向けコーディネートを、姉妹店の「レンタルドレスワンピの魔法」からピックアップしてご紹介していきましょう。
お宮参りの服装を具体的にイメージできず悩んだときには、ぜひ参考にしてくださいね。
フォーマルスタイルの大定番セレモニースーツ
まず定番のスタイルと言えるのが、セレモニースーツです。
フォーマルな印象を引き立てるスーツの中でも、ビジネスシーンで用いられるスーツと違い、華やかなカラーやデザインが揃っています。
赤ちゃんも華やかな格好に身を包むお宮参りだからこそ、あくまで主役は赤ちゃんですが、華を添えるような服装に身を包むのもいいですよね。
「手頃なセレモニースーツを持っていない」というときには、レンタルサービスを利用すればセットアイテムをリーズナブルに揃えられます。
羽織りものなど必要なアイテムを一度にレンタルできるので「用意するのを忘れてしまった」というトラブルにもなりにくく、トレンドを押さえたデザインのセレモニースーツを用意できますよ。
マタニティにもおすすめな授乳口付きセレモニースーツ
セレモニースーツを着用するにあたっては「着脱が大変そう」、「授乳が大変そう」と思えてしまうかもしれません。
まだまだ授乳の頻度が高いお宮参りのタイミングでおすすめなのが「授乳口付きセレモニースーツ」。
左右それぞれにファスナータイプの授乳口がついているので、授乳がラクにできます。
おしゃれなデザインのものも多く、ぱっと見ただけでは授乳服に見えないスーツも揃っていますのでデザイン性にも機能性にもこだわりたいママにおすすめです。
着心地や動きやすさも魅力の上品ワンピース
和装やスーツスタイルは、フォーマル感を引き立てられる一方で「あまり馴染まない」「着心地が悪い」と感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
動きやすさや着やすさを重視するなら、外せないのがやはりワンピース。
落ち着いた上品なカラー、カジュアルに見えにくい素材、派手すぎないデザインなどを選べば、普段着にもなるワンピースの中からお宮参りでも活躍するアイテムを見つけられるでしょう。
ブラックやホワイト、グレー、ベージュといったカラーの、シンプルなワンピースなら特に活躍しますよ。
【まとめ】お宮参りの服装は「格」や「負担の少なさ」に注目しよう
赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことの感謝やお祝い、これからの人生の祈願といった色々な意味合いが含まれる「お宮参り」。
大切な儀式だからこそ、服装は赤ちゃんもママもフォーマルなものを選びましょう。
お宮参りにおけるママの服装は和装なら着物、洋装ならスーツやワンピースが基本とされています。
しかし、マナーや核を気にしすぎるあまりに、身体をしめつける服装や歩きにくい足元など、身体に負担をかける必要はありません。
お宮参りの時期はママにとって産後からまだ時間の経っていないデリケートな時期ですから、体調に十分気を配って服装を選びましょう。
赤ちゃんにとって、お宮参りは生まれてはじめての大切な行事となります。
服装にもこだわって、印象的な日にしてくださいね。